ほごログ
「幸松っ子クラブ」でのお囃子教室(第3回)
11月10日(月)に幸松小学校の放課後こども教室である「幸松っ子クラブ」の第3回目が開催されました。「お囃子教室」では、幸松地区に江戸時代から伝わる市指定無形民俗文化財「不動院野の神楽」を継承する、「東不動院野神楽保存会」の皆さんが、講師として招かれています。
今回は、総勢11名でのお囃子教室です。第1回・第2回に続き、「ニンバ」の太鼓を叩く練習をしました。バチをやわらかく持ってはねるように叩く力加減が難しいようでした。
バチを持ったら、「天スク ステスク 天ツクツ スク」のリズムに合わせて太鼓に見立てたタイヤを叩きます。タイヤで練習をしつつ、2人ずつ交代しながら、本物の太鼓を叩きました。だいぶ慣れてきたので、今回はテンポを上げて練習しました。
経験がある子は大きめの太鼓を使って、異なるリズムで叩く練習もしました。集中して叩いているとだんだん疲れてきますが、「もう少しやってみたい」と積極的に参加してくれる子もいました。
さらに今回は保護者の方も太鼓や鉦(かね)に挑戦しました。
2026(令和8)年2月8日(日)の春日部市民俗芸能公開事業では、神楽やお囃子の保存会の方々にご出演いただく予定です。現在、着々と準備を進めていますので、またお知らせします。
保存会の皆さん、ありがとうございました。
東中野の獅子舞が公開されました
11月9日(日)、東中野香取神社の境内で市指定無形民俗文化財である「東中野の獅子舞」が公開されました。
東中野の獅子舞は、江戸時代に現在の越谷市下間久里から伝授されました。市内の赤沼・銚子口に伝わる獅子舞と同じ系統のものです。
例年は境内に畳を敷いて行うものの、今年はあいにくの雨となり、拝殿のなかで舞が奉納されました。
天狗さまを先頭に場を清めてから、「女獅子の舞」「中獅子の舞」、そして「太夫の舞」が舞われました。 勇壮な獅子舞によって、五穀豊穣の収穫を感謝し、無病息災、家内安全が祈願されました。
最後には、集まった人たちみんなで「シャンシャンシャン、シャンシャンシャンのシャン」のリズムで手締めをして、祭礼を締めくくりました。
太夫獅子に噛まれると健康でいられるとの言い伝えがあり、終演後には子どもたちが獅子のもとに集まりました。
12月には近隣の中野小学校で、保存会の皆さまによる獅子舞の授業が行われます。地域の大切な文化財が子どもたちへと継承されるように願っています。
資料整理でこんにちは
郷土資料館の収蔵資料は、数えられるだけで11万件あまり。実はまだ未整理のものも多く、講座や展示や事務の合間に、資料整理を進めています。
今日は、そんな日々の資料整理のなかから、再発見された(「こんにちは」した)資料をご紹介。
市教育委員会の旧教育総務課旧蔵の昭和60年1月の成人式の写真アルバムから、貴重な1枚の写真を見つけました。
成人式の様子を記録する写真のうち、会場となった春日部市民文化会館(現:正和工業にじいろホール)の周辺を撮影したものです。
周辺の商店も現在と少し違っています。左手は写真館、右手はパン屋さんのようです。
さらに、よくみると、突き当たりの粕壁小学校方面の道は細い路地となっており、理容店が建っています。今のようなきれいな十字路ではなく、少しクランクして小学校方面に向かう道だったようです。
成人式のアルバムは、鮮やかな振り袖姿の新成人の方々の写真ばかりですが、よくみると、町のうつりかわりがわかる資料があるのですね!
収蔵資料のごくごく一部ですが、下のデータベースでご覧いただけます。ぜひご覧ください。
https://jmapps.ne.jp/kasukabe_museum1/
SKIPシティ移動公開ライブラリーの映像が更新されました
埼玉県の施設「彩の国ビジュアルプラザ」による移動公開ライブラリー事業により、郷土資料館、ハルカイトに動画・写真を閲覧できる端末を設置しています。
普段は、川口市のSKIPシティで視聴できる動画や写真(の一部)が、特別に春日部市内の二つの施設で視聴できるもの。
今回、端末のコンテンツを一部入れ替え、新たな動画・写真をご覧いただけるようになりました。
こんな映像もあるのか! と学芸員も唸るようなコンテンツも盛りだくさん。
たとえば、下の映像は、県指定無形民俗文化財「やったり踊り」の人形劇。
県の教育委員会が企画し、テレビ埼玉が制作しているので、なかなかのクオリティー。
このほか、新たにご覧いただけるようになった映像は次の通りです。
青空と大凧と-庄和町-
マンモス団地 朝・昼・夜 ―春日部市―
ようこそ映像公開ライブラリーへ
春日部の伝統産業 麦わら帽子
桐箪笥の生まれるまで
春日部の桐小箱
伝統を守る 若者たち ~春日部桐だんす~
木目の美を生かす ~桐たんす・桐箱~
この道一筋 -桐だんす職人-
そろいの浴衣で”やったり踊り”春日部市
やったりおどり
古利根の詩情 ~加藤楸邨~
加藤楸邨
作家 豊田三郎
でかけませんか かすかべ歴史散歩
春日部歴史散歩 豊野編
春日部歴史散歩 豊春編
春日部歴史散歩~幸松編
春日部歴史散歩 庄和編
1947、あの日を忘れない
カスリーン台風50年目の証言 忘れない
水害対策
江戸の伝統あでやかに -春日部市-
埼玉の街道を行く 日光道中
純白の花盛り 白岡町
84「奥の細道」
手焼きの味は昔ながら 草加市
ふる里の織と染 -長番中型-
綾瀬川と舟運
草加が生んだハリウッド俳優 大川平八郎の数奇な人生
漂白 -円空仏のこころー
閏戸の式三番
黒浜沼の自然
礎の人 飯野喜四郎
万葉 心のふるさと
武蔵野線に乗って 所沢から三郷市まで
水辺の詩 ~川と共に歩んだ町~
越谷だるま・桐箱・押絵羽子板
家康と東照宮
シラコバト物語
剣道を支える技
出番も間近”だるまさん” -越谷市-
愉快に滑ろう氷の広場 しらこばと水上公園
春日部市内ゆかりの映像だけでなく、広く県東部地域の市町村の映像もご覧いただけます。
おすすめは「マンモス団地 朝・昼・夜 ―春日部市―」(1979年)
武里団地の日常生活を活写するドキュメント的な映像です。
動画、かつカラー映像なので、大変貴重だと思います。常設展を更新する際には、絶対採用の資料です。
もちろんハルカイト(2F)でも同じコンテンツがご覧いただけます。
端末の設置は、今年度限り。3月末には撤収されてしまいます。
川口のSKIPシティに行けば視聴できますが、手軽に地元で見るにはうってつけです。
ぜひお見逃しなく。
幸松っ子くらぶに出張しました
毎年恒例、幸松小学校の幸松っ子くらぶ。今回も「幸松クイズ・双六で遊ぼう」と題して、郷土資料館オリジナルのクイズ・双六で遊んでもらいました。
まずは、イベントでは、おなじみの郷土資料館オリジナルの紙芝居の上映。後半の双六ゲームのクイズのヒントになるかもしれない「牛島のフジ」に関するお話で、皆さん真剣に聞いてくれました。
そして、本題のクイズ&双六ゲーム。
3つのチームにわかれて、郷土カルタの絵札をマス目にした、オリジナルの飛び双六で「あがり」を目指します。
サイコロは特製の大きなサイコロ。大きなサイコロをなげるのは、子どもたちに大人気でした。お昼のひととき、「ごきげんよう(旧・いただきます)」を見ているようでした。
双六の特定のマスにとまったら、郷土クイズ。
「幸松ってどんな意味?」「牛島のフジは樹齢何年といわれているでしょうか?」「盆踊りって何のために踊るの?」など、素朴で身近な3択クイズに答えてもらいました。子どもたちには少し難しかったかも。
優勝した「ぐうすけ」チームには、オリジナルのシールセットをプレゼント。
この日のために用意した、ビックリマンシール的なオリジナルシールです。名付けて「かすかべ郷土シール」。
第一弾は、国特別天然記念物の牛島のフジと4つの特産品の5枚。「ぐうすけ」チームには、キラキラの5枚セットを贈呈。2、3位の皆さんには、牛島のフジのシールを参加賞として差し上げました。
双六のあとは、みんな仲良く郷土資料館の昔のおもちゃで楽しく遊びました。
「双六もう一回やりかった」「おもちゃづくりに参加したい」など、うれしい感想をいただきました。
郷土資料館を知らない子も多かったので、ぜひ来てもらえるとうれしいです。