ほごログ
市立東中学校の1年生が職業体験にきました 第二日目
本日は東中職場体験二日目でした。
一日目の様子はこちら
昨日と同じく、資料館の開館準備からはじめました。
今日は、ロビーに展示している大型資料の清掃もしてもらいました。
清掃終了後、今日は、西宝珠花の大凧文化交流センターハルカイトに向かいました。ハルカイトでは、展示や収蔵庫を見学した後、近くの神明貝塚に向かいました。
神明貝塚では、最近設置された解説板を見て、貝塚の範囲を一周歩いてみました。貝や土器が落ちている状況を観察しました。
午後からは、現在、ハルカイトで行われている発掘調査に参加しました。約1時間30分の発掘調査でしたが、座っている姿勢と、思ったより硬い土にやや苦戦しました。しかしながら、皆さん黙々と働いていました。
短い期間でしたが、この2日間の体験が、今後の人生の何かに役立つと良いなと思います。
【ハルカイトを楽しむ日】12月14日(日)開催です!
12月14日(日)にハルカイト(大凧文化交流センター)で、「ハルカイトを楽しむ日」を開催します!
皆さまにもっとハルカイトを知ってもらおうと、昨年も開催したイベントです。
当日は「しめ縄作り」「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」を行うのですが、「しめ縄作り」に関しては予約がいっぱいとなっており、当日飛び込みでのご参加はいただけません。
「ミュージアムトーク」(学芸員による展示解説)と「なぞときハルカイト」に関してはご予約不要のイベントですので、当日お気軽にお越しいただければと思います!
写真は昨年度の準備風景です。
「ミュージアムトーク」も「なぞときハルカイト」も昨年とは異なるものを準備していますので、昨年ご参加いただいた方もぜひまたいらしてください!お待ちしています!
【ハルカイトを楽しむ日】
日付:令和7年12月14日(日)
対象:こどもから大人の方まで
場所:ハルカイト(春日部市西宝珠花593番地)
内容:①ミュージアムトーク 14:00~14:30
②なぞときハルカイト 10:00~15:30(受付時間)
※所要時間30分程度
市立東中学校の1年生が職業体験にきました 第一日目
12月9日、春日部市立東中学校の皆さんが、郷土資料館に職業体験に来ました。
この事業は、東中学校が独自に実施しているもので、今回は4人の1年生の皆さんが仕事の体験。
まずは、9時。
郷土資料館の開館にあたり、展示ケースを磨いてもらいます。ケースを拭きながら、なかの資料のコンディションもチェックしてもらいました。
その後、資料館裏側へ。
バックヤードや収蔵庫などを見学してもらった後、週末の体験講座「しめ縄づくり」の準備を手伝ってもらいました。
講座の会場に敷くブルーシートを拭いてもらいました。
職員1~2名では大変な作業も、4人で協力して進め、あっという間にきれいになりました。あわせて、職員からはぞうきんの絞り方もレクチャーされていました。
続いて、しめ縄の材料となるわらの下ごしらえ。わらすぐりをやってもらいました。
日当たりのよい場所で、わらすぐりを進めていると、通りがかりの年配の方から、「私でもやったことがない。若いのに感心。がんばってね」と声をかけられていました。中学生の皆さんは黙々とわらを選っていました。昔は農家の子ども仕事だったんだよ、なんて話をしながら、昔のくらしを思い浮かべてもらえたでしょうか。
午後は、自分たちですぐったわらをつかって、しめ縄を作ってもらいました。
はじめは、縄ないから。わらの取り扱いになれない当初は、苦戦していましたが、2本目、3本目になると丈夫な縄ができていました。
つづいて、しめ縄。縒りをかけながら、反対回しにわらを編んでいく、複雑なしめ縄に少し苦戦。2人1組で協力して声をかけながら、各自しめ縄をつくりました。
複雑でなれない手順でも、皆さんオリジナルのしめ縄を作り上げることができました。
昔のくらしを体験しながら、そして作り方をわかりやすく伝え、達成感も感じてもらえる。準備から指導の仕方まで、郷土資料館の職員Yさんは絶えず工夫を凝らしているのです。そうした。郷土資料館の仕事について、理解を深めていただけましたでしょうか。
職場体験は2日間で、明日が最終日となります。
石造物部会の調査(内牧地区)を行いました
12月7日(日)に春日部市市史石造物部会で内牧地区の調査を行いました。
記念すべき第1回目の調査の対象地点は、原新田浅間神社と路傍にある六地蔵です。当日は、神社を管理されている地区の方々も立ち会ってくださり、拝殿なども見せていただきました。
まずはじめに、対象の石造物に番号を振って調査の分担を決め、寸法の測り方や銘文の書き方などを確認します。調査対象が決まったら、2人1組で調査カードの作成と写真撮影を進めます。
▼文字が読みにくい部分は拓本をとって確認します。
▼高さ3メートルを超える鳥居も調査対象です。
▼六地蔵
まだまだ始まったばかりで手探りな部分もありますが、調査員のみなさまと相談しながら進めたいと思います。今後も引き続きブログ等で石造物部会の活動を報告していきますので、よろしくお願いします。
※もし個人的に市内の石造物をご覧になる場合は、所有者や周りの方へのご配慮をお願いいたします。
豊野小学校で「獅子舞授業」~赤沼の獅子舞~が行われました
12月4日(木)の5・6時間目に、第3学年の「総合的な学習の時間」を使って「獅子舞授業」が行われました。
この授業は、令和5年11月の豊野小学校開校150周年記念の式典において、市指定無形民俗文化財「赤沼の獅子舞」・「銚子口の獅子舞」が披露されたのを契機に実施されるようになりました。
当日は、赤沼民俗文化財保存会の4名が講師として来校され、大切な獅子頭と神楽のお面、大太鼓、しめ太鼓、篠笛もご持参いただきました。
5時間目は、赤沼の獅子舞の歴史、舞の種類や意味、獅子頭やお面の種類・特徴など、スライドと実物を使った座学の授業です。お話の中で、3匹の獅子頭のうち太夫獅子がどれかをあてたり、ホウガケ(獅子頭とともに被る布)に描かれた鳥の種類をあてたりするクイズがあり、みなさん積極的に参加してくれました。
▼5時間目授業風景
6時間目は、4つのグループに分かれて、獅子舞に使われる道具である獅子頭、神楽面、お囃子の太鼓や篠笛を体験しました。実際に獅子頭を被ったり、お面をつけたり、音を出したりと、大盛り上がりでした。
次回2月は、太鼓と笛と踊りの3班に分かれて、舞の基本である三番叟(さんばそう)とぶっきりを練習する予定です。
6時間目の最後に聞いた感想では、「獅子頭を被ることができて嬉しかった」、「2月の授業では笛をきれいに吹きたい」など、授業の楽しさが伝わる声があがりました。
▼獅子頭
▼神楽面
▼太鼓
▼笛
11日は「赤沼の獅子舞」の兄獅子である「銚子口の獅子舞」を継承する銚子口獅子舞保存会のみなさまが授業を行います。両地区で共通している点と異なる点が見えてくるのが楽しみです。
春日部はじめて物語 水道編
あらゆる物事にははじまりがある。春日部における、物事の始まりをこそっと教える「春日部はじめて物語」。第一回目(最終回かもしれませんが)、皆様の生活に潤いを与える水(水道)の話です。水道の整備は、都市への移り変わりの歴史でもあります。
春日部で、水道が使われるようになったのは、昭和29年(1954年)4月のことです。当時は、春日部町。この年の7月に、「春日部市」が誕生しましたので、水道は春日部市の誕生より少し前から利用されていたことになります。
昭和29年の春日部市の人口は、3万人ほどでした。はじめ、水道を使うようになったのは、市街地のわずか5000人ほどの人たちで、それ以外の人は、井戸の水を使っていました。
水道が普及する以前、赤痢(せきり)や疫痢(えきり)など、消化器系の感染症が流行ることがありました。この解決策として水道は整備されていきました。
昭和30年(1955)以降、春日部市の人口は急激に増えていきます。人口が増えると水道の利用も増え、飲料水が不足することになります。市は、水源を確保するため、深井戸をほる工事を進めました。
深井戸は、従来の井戸(浅井戸)に対し、30メートル以上の深さから地下水を利用するもので、機械を組み立てて掘削します。当時の広報誌の写真がのこっています。
昭和35年(1960)3号深井戸さく井
昭和38年(1963)4号深井戸さく井
昭和39年(1964)5号深井戸工事
相次いで、各所に深井戸が掘削されたのです。
しかし、 昭和37年(1962)9月15日の埼玉新聞によれば、当時、春日部市では全市の73%にあたる2万7000人に給水するが、後から給水が開始された農村部、武里の大畑・大枝・備後付近では水の出が悪く、7、8月には学校の給食やプールの水に事欠き、家庭でも水が出ないために氷を買っているありさまだ、と報じられています。
昭和41年(1966)7月武里地区での水道管工事
さらに、人口が激増するなか、水をろ過、滅菌処理する浄水場の建設も相次ぎました。
昭和37年(1962) 北部浄水場が完成
昭和42年(1967) 南部浄水場が完成
昭和45年(1970) 東部浄水場が完成
昭和49年(1974) 庄和浄水場(県の施設)が完成
昭和50年(1975) 西部浄水場が完成
現在、春日部市の水は、江戸川の表流水、地下水が水源となっています。
【東部地区文化財担当者会リレー展示_都鳥が見た古代】行田市教育文化センター「みらい」でリレー展示が開催されています
行田市の教育文化センター「みらい」で東部地区文化財担当者会リレー展示「都鳥が見た古代」が開催されています。
教育文化センター「みらい」は、延べ床面積約5,951平方メートル、501席のホール、中央公民館、図書館、視聴覚ライブラリーが入る大きな施設です。
展示は、図書館入口手前にある談話コーナーで行われています。
資料展示として、林遺跡(行田市桜町三丁目、長野一丁目)の奈良時代の出土資料を展示しています。林遺跡はこれまでに38回の調査が行われ、奈良~平安時代の竪穴建物跡が20軒以上、確認されています。瓦堂(がどう・木造建築の堂を模して作った瓦製品)が出土している馬場裏遺跡が北西に隣接し、林遺跡とともに一帯は大きな集落であったようです。
行田市といえば埼玉古墳群が有名ですが、古墳時代に続く奈良時代、平安時代の遺跡も多く、条里制の名残が認められる南河原条里跡遺跡や池守遺跡、大きい集落である北大竹遺跡や築道下遺跡などがありあます。
掘立柱建物の遺構や当時の役人が使うような遺物の出土も多く、埼玉郡(さきたまぐん)の郡家(ぐうけ)は行田市周辺にあったのではないかと推測されています。
教育文化センター「みらい」は、埼玉古墳群やさきたま史跡の博物館がある「さきたま古墳公園」から約1kmの距離にあります。ぜひ、あわせてお出かけください。
展示の詳細は下記の通りです。
●行田市教育文化センター「みらい」「都鳥が見た古代」
開催期間 令和7年12月6日(土曜日)~12月21日(日曜日)
開催場所 行田市教育文化センター「みらい」 行田市佐間3-24-7
(秩父鉄道行田市駅下車、徒歩で新町一丁目バス停、吹上駅行き朝日バス、佐間団地下車、徒歩約10分、 駐車場あり)
開館時間 午前8時30分から午後9時30分まで
休館日 毎週月曜日
お問い合わせ (048)553-3581(行田市文化財保護課)
東部地区文化財担当者会報告書第9集「埼玉県東部地区の奈良時代・平安時代」も好評発売中(残部僅少)です。詳しくはこちら
*リレー展示「都鳥が見た古代」は、下記日程で開催予定です。次回、宮代町がいよいよ最後の会場です。
令和8年1月6日から3月1日 宮代町郷土資料館 資料展示
春日部ゆかりの企画展(2)「野田の浅間様」展(野田市郷土博物館)
野田市郷土博物館では「野田の浅間様~石に刻まれた富士山への祈り~」展を開催しています。
同展は、野田市域の富士信仰について紹介する企画展示です。春日部市と野田市は、隣のまちですが、江戸川を隔て、埼玉県・千葉県と別の県に属しておりますが、江戸川ができる以前、春日部市域のうち旧庄和町域と野田市域とは、同じ「下総国葛飾郡庄内領」とよばれる同一の地域でした。
本展では、市内に残る石造物・富士塚を網羅・悉皆的に調査した成果に基づいた展示で、春日部市域での活動がみられる富士信仰の講中の足跡も紹介されています。とくに、宝珠花を中心とする講中「丸宝講」(まるたからこう・まるぼうこう)については、野田市域にも講員が広がっていた関係もあり、企画展の一つの見所になっています。
ご担当の学芸員さんは、展示にかかる調査で、春日部市域にも何度も足を運ばれたようです。当方どもも少しだけ協力させていただきましたが、春日部市内から、富士浅間信仰に関する新たな資料がいくつも見いだされました。
なかでも興味深いのが、春日部市内の先達のお宅に伝わる版木(野田市郷土博物館学芸員の方、所蔵者の方に許可ももらって撮影・掲載しています)。
行者が着る白装束に捺す版木と伝えられ、市域の富士信仰のあり方を伝える資料です。
また、西宝珠菜花の宝珠花神社の初山行事や、町史には掲載されなかった春日部市域の石造物にも丁寧に調査・紹介されていました。今春の企画展「藤・淵・富士 ふじのかすかべ」展でも紹介した春日部市域の講中や関連資料とも共通するものも多くあり、大変勉強になる刺激的な展示でした。
しかし、「ほごログ」に紹介しようと手間取っていたら、いつのまにやら、もうまもなく会期終了。ぜひお見逃し無く。必見の企画展です。
会 期 令和7年10月11日(土)~12月15日(月)
会 場 野田市郷土博物館1階展示室
開館時間 午前9時〜午後5時
休 館 火曜休館
郷土資料館【手作りおもちゃクラブ】を開催しました
令和7年12月7日(日) の午前と午後各1回ずつ、郷土資料館手作りおもちゃクラブを開催しました。
手作りおもちゃクラブはおもちゃ作りだけではなく、蓄音機の上演や、市域にまつわる伝説の紙芝居の読み聞かせも行っています。
蓄音機で流した音楽は「口笛吹きと子犬」という曲です。大人は聞いたことがある人も多いと思いますが、こどもたちはどうやら知らない様子。しかし、曲を知っていなくても、蓄音機という昔の道具自体に関心を持ってくれたようでした。
紙芝居は「翁の経文」という幸松地区に伝わる伝説を読みました。
実は現在、ちょっと特別な紙芝居を画策中です。1月か2月の手作りおもちゃクラブでお披露目できるよう準備を進めていますので楽しみにお待ちください!
そして手作りおもちゃの時間には「BB弾転がし」を作りました。
郷土資料館おもちゃコーナーにある「ビー玉転がし」を小型化したものになります。
一斉に教える都合上、製作キットを用意して一様に同じコースを作るのですが、今回の作り方を参考にして、ぜひお家でオリジナルのコースを作ってもらえればと思います!
講座後はこどもたちから「たのしかった~♪」とニッコリ!
今日は常連さんもさることながら、初めて来てくれた子もたくさんで大盛況でした!保護者の方もとても協力的で大変ありがたいです!
そして最後にはお土産の缶バッジ作り・・・をするはずだったのですが、
バッジを作る器具(通称バッジマシン)が他のイベントで貸出中ということで用意できませんでした。実は毎回使用しているバッジマシンは他課から借りてきているものなので、タイミングによっては用意できないんです。
しかし、“何か記念を”と思い、こちらを用意しました。
郷土資料館オリジナルシール!(キラキラver)
ある意味でレアなお土産になりました♪
さて、これにて年内の手作りおもちゃクラブは終了です。
次回は年明け1月18日(日)に開催予定です。詳しくは広報紙等に掲載いたしますので、ぜひご確認ください。
【臨時休館のお知らせ】
令和7年12月13日(土)は教育センターの施設点検のため、郷土資料館は休館となります。
ご迷惑をおかけしますが、ご注意ください。
12月14日(日)は通常通り開館します。
11月30日、体験講座「桐の貯金箱づくり」を実施しました
11月30日、春日部桐箱工業協同組合の皆様にご指導いただき、桐の貯金箱づくりを実施しました。
この講座は、令和3年の企画展「語り出したらキリがない 桐のまち春日部」展の関連イベント以来、毎年開催しているものです。今年は、大人の方の参加も多く、皆さん楽しみにしてご参加いただきました。普段は、桐箱製造にお忙しい、市内の業者さんたちは、今日は講師となり、やさしく丁寧に指導されていました。
桐の貯金箱づくりは、オリジナルキットを組み立ててつくります。
アンケートでは、ボンド付けが難しかったと答える方が多かったです。
ボンドがはみ出たり、形が曲がったりしたら、格好が悪い箱になってしまいます。職人さんたちは、はみ出たボンドをきれいに拭き取って、板が曲がらないように輪ゴムで圧着させながら、組み立てるよう、一人一人丁寧に指導されていましたト。春日部の桐箱づくりの「わざ」が垣間見られた瞬間でした。
さらに、ミゾが入っている小さな板を組み合わせ、お金を出し入れできる、スライド式のフタのからくりも作ります。これも桐箱づくりの「わざ」の一つ。素人の手作りではできない細工です。
そして、オリジナルはココ。背板を自由にデザインし、電ノコで型を切り抜きます。
上の方は、見本のコバトンのイラストを重ねて写していました。今年は、ウサギやキツネ、マインクラフト、そして相変わらずポケモンのイラストを描いている方がいました。
型抜きは、職人さんがやります。
毎年恒例ながら、自分の作品が職人さんの手によって切り抜かれるのを、子どもたちは羨望のまなざしでみていました。参加された大人の方は、自分で電ノコを扱えると思っていたらしく、少し残念そうでした。
背板や残りの部品を組み立てて、ヤスリがけしたら一先ず完成。
丁寧にヤスリがけをして、色を塗ったり、紙やシールを貼ったりすれば、本当にオリジナルな貯金箱のできあがりです(時間の関係上、ご自宅で作業いただきます)。
インフルエンザが流行っていたためか、直前にキャンセルされる方も多く残念。大変好評なイベントなので、来年も開催する予定です。参加が叶わなかったかたも、別のデザインの貯金箱を作りたい方も、ぜひご参加ください。
最後に告知。12月23日(火)、24日(水)には、市役所の「まちなかひろば」にて桐箱と押絵羽子板の特産品まつりが開催されます。丁寧につくられた春日部の桐箱を手に取って、リーズナブルに手に入れることができますので、ぜひお立ち寄りください。
11月の考古学関係展示会、イベント情報
近隣博物館・資料館の考古学情報をお届けします。
(毎月28日ごろに掲載します。随時、情報を更新します。)
(春日部市発掘調査現地説明会)
・12月12日(金曜日)13時30分から14時30分 貝の内遺跡発掘調査現地説明会(申込不要)
場所:春日部市西宝珠花593:大凧文化交流センターハルカイト内)
*駐車場あり(施設内満車の場合は大凧公園へ)
春日部駅東口より関宿中央ターミナル行き朝日バス「大凧公園入口」下車徒歩6分
バス時刻 12:46発→13:15着 12:58発→13:30着 13:21発→13:50着 13:32発→14:01着
(東部地区文化財担当者会リレー展示ー都鳥が見た古代)
・12月6日(土曜日)~12月21日(日曜日)
行田市教育文化センターみらい(行田市・パネル展示)
(展示会_閉会日順)
・12月8日(月曜日)まで 羽生市役所
「永明寺古墳県指定10周年記念パネル展」 主催:羽生市教育委員会
*以下巡回します
1月17日(土曜日)~2月16日(月曜日)村君公民館
3月7日(土曜日)~5月6日(水曜日)羽生市立郷土資料館
・11月30日(日曜日)まで 上高津貝塚ふるさと歴史の広場(考古資料館)(茨城県土浦市)
上高津貝塚ふるさと歴史の広場開館30周年記念第28回企画展「文字が語るもの」
・11月30日(日曜日)まで 白岡市立歴史資料館(白岡市)
第8回企画展「感じて!縄文土器のぬくもり~掘り起こされた白岡遺産~」
・12月5日(金曜日)まで 富士見市立中央図書館(富士見市) 主催:富士見市教育委員会
「氷川前遺跡出土の銅鋺展示~古代のムラから姿をあらわした祈りの器~」
・12月7日(日曜日)まで さいたま市立浦和博物館(さいたま市緑区)
企画展「注目!縄文土器~注口土器」
・12月7日(日曜日)まで 武蔵国分寺跡資料館(東京都国分寺市)
令和7年度秋期企画展「発掘された国分寺市2025」
・12月28日(日曜日)まで 船橋市飛ノ台史跡公園博物館(千葉県船橋市)
「ふなばしを掘る 発掘速報展」
・1月12日(月曜日・祝日)まで 難波田城資料館(富士見市)
「日常使いの近代『セトモノ』展~蔵に眠っていた食器~」
・1月25日(日曜日)まで 藤岡歴史館(群馬県藤岡市)
秋季企画展「再発見!時代を創った古代藤岡のモノづくり -発掘された日本列島2018・2024を振り返る-」
・1月25日(日曜日)まで 岩槻郷土資料館(さいたま市岩槻区)
企画展「さいたま市の土偶たち」
・2月15日(日曜日)まで 下野市立しもつけ風土記の丘資料館(栃木県下野市)
企画展「下野市内の遺跡IV 律令国家の転換と『下野国』古代の制度改革~人がいない・予算がない~」
・3月1日(日曜日)まで 千葉市立加曽利博物館(千葉県千葉市若葉区)
令和7年度企画展示「加曽利B式展ー加曽利の名を持つもう一つの土器ー」
・5月17日(日曜日)まで 群馬県埋蔵文化財調査センター(群馬県渋川市)
令和7年度最新情報展第2期「縄文土器がつくられはじめた頃ーみどり市下谷戸B遺跡の発掘調査から」
(講演会)
・1月18日(日曜日)明治大学駿河台キャンパスアカデミーコモン3階アカデミーホール
主催:明治大学日本古代学研究所(インターネットから申込み)
学術講演会「ヤマト王権と佐紀古墳群」
・2月7日(土曜日)埼玉会館小ホール(さいたま市浦和区)
主催:埼玉県埋蔵文化財調査事業団(11月4日からホームページから申込み)
令和7年度東京・神奈川・埼玉埋蔵文化財関係財団普及連携事業公開セミナー
「弥生時代が終わるころ~ムラのカタチとヒト・モノの流れ~」
(現地説明会)
・12月6日(土曜日) 国指定史跡真福寺貝塚 現地見学会(さいたま市岩槻区)
主催:さいたま市教育委員会(申込不要)
午前の部:10時から11時30分、午後の部:13時30分から15時
・12月14日(日曜日)宅地遺跡遺跡見学会(行田市)
主催:埼玉県埋蔵文化財調査事業団(11月25日よりホームページから申込み)
【手作りおもちゃクラブ】BB弾転がしを作ろう!
12月7日(日)に“手作りおもちゃクラブ”を開催します。
今回作るおもちゃは「BB弾転がし」です。
昨年度から作り始めた準新作のおもちゃです!
郷土資料館の昔のおもちゃコーナーにある「ビー玉転がし」をコンパクトにし、短時間で作りやすく設計したものになります。
しかし、小さいから簡単かと言えばそうでもありません。
よかったら以下の動画をご覧ください。
BB弾がよ~く転がるため、僅かな傾きでも勢いよくすすんでしまい、コントロールが実に難しい!集中力と繊細な動作が求められます!
自作のコースを作ったりしても面白いと思いますよ♪まずは、今回参加して作り方を教わってみてください!
手作りおもちゃクラブはお申込不要、おもちゃの材料も資料館で用意しています。
当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!
【手作りおもちゃクラブ】
日時:令和7年12月7日(日)午前10時30分~・午後2時~
場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)
内容:蓄音機と紙芝居の上演
おもちゃづくり(BB弾転がし)
費用:無料
申込:不要(開催時間までに郷土資料館にお越しください)
12月12日(金)にハルカイトにて発掘調査現地説明会を開催します
令和7年8月から、大凧文化交流センター(ハルカイト)駐車場造成予定地において、貝の内(かいのうち)遺跡29次地点の発掘調査を実施しています。
つきましては、調査の成果を市民の皆さまへお知らせしたく、下記日程で現地説明会を開催しますので、お気軽にご来場ください。
1 日 時 令和7年12月12日(金)午後1時30分~午後2時30分
※小雨決行 荒天の場合は中止
2 場 所 春日部市西宝珠花593 大凧文化交流センター(ハルカイト) 多目的広場
※下記の地図をご覧ください。
3 問い合わせ 春日部市教育委員会文化財課 048-739-6811
※事前申し込みは不要です
大凧文化交流センター「ハルカイト」公式ホームページ
https://www.city.kasukabe.lg.jp/soshikikarasagasu/kankoshinkoka/gyomuannai/7/1/1/2/25209.html
▲古代の住居跡
歴史文化講演会「古利根川の変遷ー最終氷期最盛期から利根川東遷前まで」を開催しました
11月22日(土)歴史文化講演会「古利根川の変遷ー最終氷期最盛期から利根川変遷前まで」を開催しました。講師は、『春日部市史自然誌編』を監修・執筆された平社定夫先生、当日は71名の方にご参加いただきました。ご講演いただいた平社先生、ご参加のみなさま、誠にありがとうございました。
利根川は、約2万年前の最終氷期には、現在の荒川が流れる荒川低地を流下していました。この利根川が中川低地に流れ込んで来た時期は、研究者によって意見が異なりますが、早くて縄文時代後期、遅くても古墳時代には、移り変わっていたようです。
また国土地理院が提供している標高分布から、自然堤防の峰を図上で特定し、その内側にある古利根川や古隅田川の旧河道が、現在よりも広い流路をもっていたことがわかっています。
『春日部市史ー自然誌編』にも掲載されている平社先生のご研究では、中川低地に移り変わった利根川は、複数の河道を流れ、分岐と合流を繰り返しながら東京湾へ流下したとされています。これは「分岐河川(anastomosed river)」と呼ばれ、「分岐河川は、はんらん凹地("flood basin"の平社先生による仮訳)を囲む2本以上の相互に連結した流路によって構成される。」と定義されています(Makaske 2001)。
当日は、こういったことに基づき演者の到達点として、旧河道の流量推定や各時代の流路が先生から示されました。この内容は、まだ未発表の内容とのことですので、ここでは詳細は避けますが、非常に刺激的な内容であったと思います。
ご参加いただいた方からは、地図を手元に置きながら調べてみたい、専門用語について詳しく知りたい、という声もいただきました。
今回のご講演の元になる内容は、平社先生が監修・執筆された『春日部市史ー自然誌編』に掲載されています。図書館で借りられるほか、1冊3,000円で販売もしております。用語解説やスライドに使用された図なども多く掲載されていますので、ぜひお手にとってご確認ください。
アンケートではこのほか、平社先生の最新の研究成果をお話していただく講演会を継続してほしい、(質問があった)地球温暖化による海水面の上昇についての講座を開催してほしいなど、理系的な講座の開催のご希望もいただきました。昨年度、フィールドワークとして行った地学さんぽに参加されている方もいらっしゃったようです。
今後もご期待いただくとともに、本日のご講演をきっかけに、古利根川を再認識していただければ幸いです。平社先生、ありがとうございました。
引用文献:Makaske, B. (2001) Anastomosing rivers: a review of their classification, origin and sedimentary products. Earth-Science Reviews, 53: 149-196.
楽応寺で恵比寿講(えびすこう)が行われました
11月20日(木)、内牧地区の楽応寺で恵比寿講(えびすこう)が行われました。恵比寿講は、商家では商売繁盛を、農家では五穀豊穣を祝福して、七福神の一人である恵比寿をまつる行事です。
楽応寺では、毎年11月20日に行われています。
先日の石造物部会の巡見の際に恵比寿講のお話を聞き、今回うかがったところ、地域のみなさまがあたたかく迎えてくださり、昔のお話などを聞かせていただきました。
楽応寺では、地区の方が3班に分かれ、1年交替でお寺の役を担当し、恵比寿講の準備をします。
薬師如来の前にお供えの段をつくり、地域の方がおもちやお米、みかんなどを供えていました。薬師如来にはお味噌汁とまぜご飯がお供えされています。
恵比寿講が終わったら、2段のおもちの上の段は奉納した人にそのまま返し、下の段はお寺で預かり、切って奉納者のみなさんに配ります。
昔はお供えに来た人に対し、前年に供えられた米を炊き、揚げ物や煮物などの精進料理を用意して、もてなしていました。また、杉戸や岩槻からもお参りする人がおり、屋台なども並んで、とてもにぎわっていたようです。
戦時中の1円は今のいくらですか? よくあるレファレンス
現在開催中の「くらしのうつりかわり」展では、今年が戦後80年の節目であることから、戦時期の資料を展示紹介しています。さまざまな資料を紹介していますが、なかでも地味に反響があったのが、靖国神社の鳥居や桜、皇居の楠木正成像の図柄の紙幣や、粗悪なアルミの貨幣、軍事国債の債券など、戦時期のお金(紙幣・貨幣)です。
それほど珍しいものではありませんが、歴史上のお金を並べると、必ずいただくご質問に、「これって今のいくらですか?」という質問。
昔の1円はどれくらいの価値があるのだろうか、現代人の率直な感想として至極まともですが、実は、正確に答えるのはなかなか困難です。図書館のレファレンスデータベースや、貨幣博物館のサイトをみると、「財やサービスの種類によって、価格の上昇率がまちまちであるため、お金の価値を単純に比較することはなかなか困難」であり、企業物価指数(製造者などが材料を仕入れる時の値段)や消費者物価指数(一般の人が商品を買うときの値段)などを比較することで、だいたいの目安が試算できるに過ぎないようです。
ちなみに、企業物価指数で試算すると、昭和15年(1940)の1円は、現在(令和6年)の約551円と同じ価値になるということになります。ですから、10銭は約55円、1銭は5円ということでしょうか。
同様の質問として、「江戸時代の1両はいくらですか?」。これもよくある質問で、同様に答えを出すのは困難。やはり、基準を何に据えるかがポイントのようで、久しぶりに貨幣博物館のサイトをのぞいてみたら、値段の比較専用フォームができていました。
しかし、「難しい問題だ」と、いくらご説明をしても、レファレンスは絶えることはありません。先の図書館レファレンスデータベースでも「単純な答えがほしい」との質問されており、難しくても、なお率直に知りたいと思う方が後を絶たない、レファレンスの王道の質問といえるでしょうか。
戦後80年ですし、戦時下に対する関心が高まっているからこそ、こうしたレファレンスを真摯に受け止める必要があるのかもしれません。
というわけで、ずいぶん前置きが長くなりましたが、重い腰をあげ、戦時下の1円はだいたいいくらなのか、目安となる解説を展示に追加してみました。週刊朝日編『値段史年表』(1988年)を参考に、昭和15年(1940)に1円で何がどれほど買えるのかを、次のように表記してみました。
・かけそば 6杯(1杯15銭)
・天丼(並)2杯(1杯50銭)
・サイダー 5本(1本20銭)
・キャラメル 10箱(1箱10銭)
・後楽園球場 内野席1枚(1枚80銭)
展示の表示は上述程度ですが、どうでしょうか。先に試算した企業物価指数では、1円は約551円。果たして現在、500円で後楽園球場(後の東京ドーム)の内野席に入れるでしょうか。ほかにも昭和15年の価格をあげるならば、
・豆腐 6銭 *100匁
・納豆 10銭
・日本酒(特級酒) 2円70銭 (一級酒)2円40銭 (二級酒)1円90銭 *いずれも1升の値段
・バター 97銭
など。バターよりも後楽園球場内野席が安い。「財やサービスの種類によって、価格の上昇率がまちまちであるため、お金の価値を単純に比較することはなかなか困難」なのです。
『値段史年表』は、多くは東京など都市部の具体的な価格です。
では、春日部ではどうだったのでしょうか。粕壁の米問屋永嶋庄兵衛商店旧蔵の昭和15年7月「金銭出入帳」よりみてみましょう。この文書は同家の生活や町での付き合いなどの金銭の支出簿で、当時の暮らしや物価がわかります。費目と金額を抜き出してみると次の通り。
・按摩 40銭~1円
・煙草 4円42銭~6円50銭
・洋傘 4円42銭
・ネクタイ 2円90銭
・靴下 2円
・豆腐 12銭~18銭
・竹1本 1円
・海苔 4円20銭~5円
・練炭 1円80銭
・玉子2貫目 9円
・シッカロール 20銭
・マッチ 7銭~20銭
・砂糖 1円18銭
・筆 25銭
・前掛け 65銭
・味醂2升 6円
・歯ブラシ 25銭
・鰹節1箱 66円
・酒5合 1円10銭~20銭
比較できそうなのは豆腐や酒。残念ながら、モノ・サービスの量や質が不明なものが多く、比較がしづらいのですが、東京と春日部市域の物価の差はほとんどなさそうですね。
ただ、しつこいようですが、これは、あくまで目安に過ぎません。戦時下には価格統制・配給制などもあり、モノやサービスの価値は単純に比較できないことはいうまでもありません。展示中の貨幣・紙幣が、そうした混沌たる時代のなかにあったことも考えてもらえればと思います。
郷土資料館【手作りおもちゃクラブ】を開催しました
令和7年11月14日(金)県民の日、16(日) の午前と午後各1回ずつ、郷土資料館手作りおもちゃクラブを開催しました。
14日(金)の県民の日は「吹き上げパイプ」と「ぶんぶんゴマ」を、16日(日)は「ジャイロバズーカ」を作りました。
手作りおもちゃクラブでは、蓄音機の上演、紙芝居の読み聞かせ、おもちゃ作りの3つを行っています。
蓄音機は今から約100年ほど前に使われていたもの。歴史あるものを収集する資料館だからこその催しと言えるでしょう。
当館でも、問題なく動作する蓄音機はこの1台しかなく、普段は収蔵スペースに大切にしまってあります。
紙芝居は14日と16日で異なるものを読みました。
前列まで駆け寄って、食い入るように聞いてくれました♪
14日(金)は「吹き上げパイプ」と「ぶんぶんゴマ」を作りました。
どちらも簡単に作ることができ、どこかで見たことのあるような馴染みのあるおもちゃです。
しかし侮るなかれ、遊ぶには意外とコツのいるおもちゃなんです!
吹き上げパイプは、吹く息の強さ調節が必要で、こどもたちはまだ未経験に近い動作です。ぶんぶんゴマも、捻じった糸を引っぱることはできるものの、緩めるタイミングを掴むまでが難しかったりします。
それでもこどもたちは講座中にどんどんコツを掴んでいき、10分や20分でも成長する姿を見せてくれました!
16日(日)は今回初披露となる「ジャイロバズーカ」を作りました。
輪ゴムを引っぱって輪っかを飛ばすのですが、ただ真っ直ぐ引っ張っただけだと飛距離も伸びず、飛ぶ方向もばらばらです。
しかし、輪ゴムを捻じってから輪っかを飛ばすと、輪っかが回転してジャイロ効果により安定した飛び方になります!
こどもたちにもその飛び方の違いを、実際に体験してもらいました♪
飛び方が全然違います!
こどもたちも「すごい飛んだ!!」と大賑わい♪
そして最後はお馴染みの缶バッジ作りです!
バッジのイラストは、当日作ったおもちゃをモチーフにした郷土資料館オリジナルのもの!これを集めるのを楽しみにしている子もいるみたいです♪
今月もたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました!
次回の手作りおもちゃクラブは12月7日(日)に開催予定です。年内最後の実施となります。
詳しくは広報紙等に掲載いたしますので、ぜひご確認ください。
石造物部会の巡見(内牧地区)を行いました
11月13日(木)に春日部市市史石造物部会で内牧地区の巡見を行いました。
今回は、原新田浅間神社、内牧公園近くの足洗い場石碑、楽応寺、香林寺、内牧公民館、鷲香取神社、梅田神明社、梅田寺などを回りました。
いよいよ12月から本格的な調査が始まるため、作業の進め方や調査カードの作成方法などを確認しながら見ていきました。巡見にあたっては、所有者や地区の方がご協力くださり、どの場所も丁寧に見ることができました。
内牧地区に限らず、市内にはひっそりと路傍にたたずむ石造物も多く、調査対象は広範に及びそうです。事務局では調査で使う道具やカードの準備を進めています。調査が始まりましたら、またブログでお知らせします。
※もし個人的に市内の石造物をご覧になる場合は、所有者や周りの方へのご配慮をお願いいたします。
ハルカイトにて発掘調査を実施中!
現在春日部市では、大凧文化交流センター「通称ハルカイト」にて、発掘調査を行っています。
8月~12月と長期にわたる調査の中で、多くの文化財がみつかっていますので、途中までの調査成果をお伝えします。
ハルカイトは、旧宝珠花小学校の跡地を利用して作られた施設で、昨年の8月にオープンしました。現在は大凧あげ祭りに関連した凧の展示や、旧小学校についての展示、そして郷土資料についての展示がされています。
この学校を含めた周辺地域は、「貝の内遺跡(かいのうち)」という遺跡にあたります。
今回、旧校庭部分にバスのロータリーを建設することに伴い、貝の内遺跡では29回目となる発掘調査を行うことになりました。
今回の調査では、現在までに奈良時代~平安時代の建物跡が20軒ほど見つかっています。
発見された竪穴建物 中央部分にみえる穴は柱を立てていたものです。
2軒の建物が重なって見つかりました。北側にはカマドが設置されています。
カマドの袖部分からは土器がみつかりました。
建物跡からは、当時の人々が使っていた生活道具もみつかっています。
建物跡内部からみつかった須恵器
鉄製の紡錘車も見つかりました。
発掘調査は、12月まで行う予定です。
折に触れて、調査の様子を紹介していきます。