日誌

不審者対応訓練

日本の義務教育学校では、月に1回の割合で避難訓練が行われてます。

避難すべき状況になった際に、頭で動く(避難する)のではなく、体で避難の仕方を覚えていくことで、スムースな避難を行い命の確保につなげるためです。

これは海外から大変高く評価されている教育活動ですが、

それだけ天災や災害が多いとも言えますし、それに対しての知恵の結晶とも言えます。

想定は、地震、火事、不審者侵入、授業中、掃除中、休み時間、放送機器がダウンした時・・・などなど様々です。

その中で今朝は不審者が侵入したことを想定した訓練でした。

詳しくはネタバレになってしまうので書けません(笑)。

 

合図によって、校内に不審者が侵入したことが知らされると、先生たちは一斉に対応策を採ります。

子供たちも先生の指示で一斉に真剣に対応姿勢を取ります。

この訓練、いや全ての避難訓練は真剣に行いたいのですが、特に不審者対応訓練は真剣に緊迫感溢れすぎると、子供たちに恐怖心からくるトラウマを残すことも考えられますから、「訓練だよ」と声掛けしながら、ちょうどよいころ合いの緊迫感で行っていきます。

そんな配慮をしながらの訓練です。

 

実際に不審者役の教員、取り押さえる教員と役割を決めて、こうしたら→こうなる、というように確認しながら進めていました。

 

廊下にはもちろん誰も出ておらず、1階から3階まで素晴らしい静けさがありました。

 

訓練が終了の放送がありましたが、役割があった教員たちは、サスマタの効果的な使い方を確認していました。

(警察からの指導で習っていますので、その実践体験ですね)

 

訓練後は、各教室で振り返っての指導がありました。

3年生くらいまでは、「オレ最強」「不審者なんかやっつけられる」「クマにも勝てる」と本気で思っている子がちらほらいます。

喧嘩や暴力はご法度の世の中はもちろん素晴らしい世の中ですが、一方で昭和の頃のように自分の力を自覚できないのも確かです。

また、バトルゲームなどの影響も大きいでしょうかね。

そんな子供たちの傾向を先読みしながら、こんな状況に遭遇したら「絶対に立ち向かわないこと」を静かに話していた3年生の担任の先生たち。

子供たちの発達段階に応じて、各教室で話がありました。

 

不審者対応訓練ということと、真剣に話を聞いていたので、私が後ろのドアを開けると「ビクッ」と体が反応してしまった子多数。

驚かせてごめんなさいね。

「自分の身を守る」こと、しっかり覚えていてくださいね。